シャフト加工で精度を高めるポイントをご紹介!
愛知県江南市に拠点を構える「株式会社 江南工業所」では、高品質な精密金属製品を製作できる金属加工のプロフェッショナル集団です。
今回は、シャフト加工で精度を高めるポイントについてご紹介いたします。
〇高精度な切削条件と工具の選定
シャフト加工では、寸法精度と同軸度、円筒度を確保するために、回転数・送り速度・切削深さなどの切削条件を最適化することが重要です。刃先の摩耗や振動は加工精度に直結するため、工具の種類やコーティング材質も慎重に選定します。特に偏心シャフトでは、外径・偏心部の寸法差をμm単位で制御するため、高剛性の工具保持と振れ精度の高いチャック使用が求められます。
〇治具と固定方法の工夫
加工中のシャフトの振れや偏心を抑えるため、専用治具や精密チャック、センタリング装置を活用します。偏心シャフトは非対称形状のため、加工前に治具で位置決めし、加工中の変形や振動を最小限に抑えることが精度向上の鍵です。また、支持点の数や締め付け圧の調整も重要で、長尺シャフトではたわみ防止のため中間支持を設けることが多いです。
〇仕上げ工程の徹底と測定管理
粗加工後の仕上げ加工(研削・ホーニング・精密旋盤仕上げ)により、円筒度・同芯度・偏心量を微調整します。加工後には三次元測定機やマイクロメータ、偏心量測定器で寸法・偏心・同芯度を厳密に確認し、必要に応じて微調整します。加工温度や材料応力の影響も考慮し、加工工程全体で安定した精度を維持することがポイントです。




